ご自愛 とは

もし突然死するなら、出来ればそれは今がいいなと思うくらい、最近自分のビジュアルが良く、今日もまつげパーマの施術に朝早くから出かけている。

 

唐突に美容に目覚めたというよりも、マッチングアプリで知り合った人間と最悪なお別れの仕方をしてしまい(されてしまい)、逃した魚は特大だったと後悔させたいがために、改めて美に関するモチベーションに気合を入れ直した。もっとも、LINEを相互でブロックしている関係なので、今後交わることはないと思うし、相手の記憶の片隅にももうわたしは残っていないと思う。わたしの顔面が突然ウォニョンになろうが、相手には一切関係がない。

別にいいんだけどね、最悪だったので!

 

とにかく今は美容に対してのモチベーションが高く、ツイッターやインスタ、美容系youtuberが紹介していて気になった商品を手当たり次第に買ってみては試している。財布はちょっとだけ薄くなったけど、それ以上に目に見えて効果が出るから面白い。手間暇かけて丁寧に接してあげることって大事だなあ、と。それから、自分にある程度お金を使うことって、自己肯定感をあげる方法のひとつだと思った。

わたしは正直、自分が結婚できるような人間だとは思っていなくて(あこがれはあるけど)、老後のために今のうちから堅実にお金を貯めこんでおかなくてはという気持ちが、きっと人一倍強い。だから、新卒では手っ取り早く稼ぐことが出来る営業になったし、転職してからも手に職つけられそうなIT系の会社に入社した。貯金残高はコツコツと堅実に増えているけれど、人生が楽しいかと言われると全然そんなことはなく。貯金が趣味だったり好きだったりする人は、「貯金の数字が増えると、目に見える成果だからもっと頑張ろうと思える」と言うが、わたしの貯金は「しなければいけないこと」なので、増えようが何もハッピーじゃない。むしろ数字を見て、ほかの同年代と比較して落ち込んだり焦ったりするから、悩みの種ですらある。

話が逸れたけど、最近は貯金を少しお休みして、月にいくらかの予算立てをして、その中でなら何をしてもよいことにしている。それから、過去の自分が買っていた投資信託をいくらか売って、そのお金で脱毛にも手を出した。

自分のためにお金をかけると、自分が大切にされているような気持ちになる。大切にしているのも、大切にされているのもわたし自身だけど。これがご自愛というやつなのかもしれない。

 貯金で得られる将来の安心よりも、わたしは消費で得られる今の幸せを選んでいる。あくまで一時的だから、心が元気になったら、また自分自身と一緒に将来を考えなくちゃなあ。

 

ここ最近のご自愛行動を糧に、また明日からもがんばれますように。